新検査制度の課題討議 安全委と炉主任が意見交換

原子力安全委員会と原子炉主任技術者との意見交換会が2月25日、東京・霞ヶ関で行われた。発電施設総点検に伴う不正事案発覚を踏まえ、07年度より毎年、実施しているもので、今回は全国17発電所などから、計19名の炉主任技術者が出席し、主に新検査制度導入後の保安活動の取組について、意見を述べ合った。

冒頭、班目春樹委員長がプレゼンテーションを行い、91年に美浜2号機で発生した蒸気発生器細管破断事故を振り返りながら、「マニュアルにないことが今後も起こりうる」などと述べ、技術・専門的知識を十分に備えた炉主任技術者の役割の重要性を強調するとともに、「技術力向上のための研鑽」と「コミュニケーションを通じての安全文化の醸成」を求め、「安全を守る『砦』」として活躍することを期待した。

炉主任技術者からは、新検査制度に基づく東北電力東通発電所の長期サイクル運転や、中国電力島根発電所の点検不備問題の再発防止への取組などが報告された。また品質保証関連の文書処理に労力がかかっている状況や、運転中に多く発生する不適合事象を巡り議論が自然にできる仕組み作りを求める声もあった。


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