米規制委 福島原発事故に専門家を追加派遣

日本政府の要請を受けた米原子力規制委員会(NRC)は14日、東京電力の福島第一原子力発電所の炉心冷却問題に対する技術支援で新たに8名の専門家を東京に派遣した。すでに同国政府の海外災害派遣機関である国際開発庁(USAID)による支援チームの一員としてBWRの専門家2名を派遣したのに続く措置。

今回の専門家チームはNRC建設検査センターのC.キャスト副地方行政官が団長を務める。同氏はBWR3基が稼働するブラウンズフェリー原子力発電所など、3つの原子力発電所で勤務経験があるほか、有資格の原子炉運転員や運転教官としてもキャリアがある。

同チームは福島第一発電所を安全に停止する取組の現状把握、および放射能放出による環境および周辺住民への潜在的な影響の理解に必要な活動のすべてを実施する。また、日本政府の要請があれば、手続きに従って技術的な助言と支援を提供。その他の追加的な技術要求事項に関してもNRC本部の専門知識を活用するとしている。


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