避難所の井戸川町長 福島県双葉町民の不安訴え 原産協会が見舞い

東北関東大震災により19日、福島第一原子力発電所の5、6号機が立地する福島県双葉町の井戸川克隆町長をはじめ町民約1200人が、埼玉県さいたま市の「さいたまスーパーアリーナ」へ避難して来た。

同施設内の様子は、通路の両脇ぎっしりと避難して来た人たちが毛布などを敷いて座っていたり横になっている中、ボランティアの人達や安否確認の方らしき人などたくさんの人が行き来をしており、人がひしめいている状況となっている。施設外にはボランティアの受付、支援物資の受付に行列ができていた。

井戸川町長は、見舞いに行った原産協会の石塚昶雄常務理事に対して、「震災以降、休息のない状態が続いている。避難生活が続き、町人はみんなどうしていいかわらない状況であり、まずは落ち着くことが必要だ」と述べた。また、「物資は足りているが、町としては、急遽避難して来ており、今後の必要資金の手当に不安を感じる状況だ」と苦しい現状を訴え、「町には、災害対策・震災復興に向けて財源もないことから、国に対して、立地交付金を使えるように柔軟な対応をお願いした」と述べ、原産協会にも側面的な支援、協力を要請した。

さいたまスーパーアリーナでの避難は3月末までとなっており、その後は廃校となった埼玉県加須市の県立高等学校校舎に引っ越すことになっている。


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