東電、福島発電所の津波報告 想定の3倍15m襲来

東京電力は9日、福島第一、同第二原子力発電所における東北地方太平洋沖地震による津波の調査結果を公表した。

重大な被害を被った福島第一原子力発電所では、海面基準面からの浸水高が約14〜15mで、想定津波の高さ5.7mの約3倍もの津波が押し寄せた。敷地高は1〜4号機が10m、5〜6号機が13mなので、1〜4号機では約4〜5mが浸水し、5〜6号機は0〜1m浸水した。

浸水域は、海水系ポンプが設置されている海側エリアの全域、原子炉建屋、タービン建屋等が設置されている主要建屋設置エリアのほぼ全域が浸水した。

福島第二でも、浸水高が約6.5〜7mで、想定津波の高さ5.2mを超えた。敷地高が12mだったため、浸水高は主要建屋設置エリアでは1号機の建屋南側のみが約14〜15mに達し、約2〜3m浸水した(=写真)。

浸水域は、海水系ポンプが設置されている海側エリアの全域、原子炉建屋、タービン建屋等が設置されている主要建屋設置エリアでは、1、2号機の建屋周辺および3号機の建屋南側のみで、海側エリアから斜面を超えて主要建屋設置エリアへの海水の遡上はなかった。


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