東京電力 建屋内部写真を公開 高い放射線量を測定

東京電力は福島第一原子力発電所の事故状況を調べるために、無人遠隔操作ロボットを初めて使って、放射線量の高い1〜3号機の原子炉建屋内の状況を調査した。

1、3号機は17日、2号機は18日に実施した。

ロボットが1階の原子炉建屋の二重になっている扉を次々に開け、中に入ると、爆発で壊れたとみられる瓦礫などが散乱している状況が映し出された。

放射線量は、1号機の二重扉内側で毎時49ミリシーベルト(mSv/時)、その奥で10mSv/時、3号機では二重扉内側で28mSv/時、その奥で57mSv/時だった。作業員の緊急被曝限度の250mSvに、4時間半で到達してしまう高いレベルだ。

2号機では、二重扉内は湿度が94〜99%と高く、入り口付近で計測器の4.1mSv/時を撮影してからは、カメラのレンズが曇り、撮影が続行できなかった。

これらの数値について、原子力安全・保安院の西山英彦審議官は「(今後の作業の)見通しをすぐに変えなければならないということはない」との考えを示した。


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