文科省 1年間の積算線量推定マップ

福島原子力発電所事故対策統合本部の共同記者会見で26日、文部科学省は来年3月11日までの空間線量率の積算線量推定マップ(=下図)と避難区域20キロメートル圏内の土壌濃度の測定結果を初めて発表した。

空間線量率の1年間の推定は、原子力安全委員会が試算した際の推定方法である屋外滞在8時間と屋内滞在16時間における木造家屋の低減効果(0.4)を考慮して推計する(0.6をかける)方法を採用。現在の線量率は、今後減衰せずに1年間続くと仮定した。3月17日の放射能分布状態や、風向き、気象状況が大きく影響している。

土壌は4月2日に地表表面から5センチメートルまで採取したもので、福島第一原子力発電所の西北西約4キロメートルの双葉町山田で1kg当たりヨウ素131が99万ベクレル、セシウム134が37万ベクレル、セシウム137が38万ベクレル、同西南西約2キロメートルの大熊町夫沢でヨウ素131が100万ベクレル、セシウム134が12万ベクレル、セシウム137が12万ベクレルだった。

今後、土壌マップも測定ポイントを増やし、公表していく方針だ。


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