文科省 周辺線量マップ発表 米国と共同測定を実施

文部科学省は6日、米国エネルギー省と共同で行った航空機による福島第一原子力発電所から80キロメートル範囲の空間線量率と地表面の放射性物質の蓄積状況を発表した。

航空機による地表の放射線測定(モニタリング)は、航空機胴の下部に高感度で大型の放射線検出器を搭載し、地上に蓄積した放射性物質からのガンマ線を広範囲かつ迅速に測定できる。測定結果は、同省が発表している緊急時環境線量情報予測システム(SPEEDI)による空間線量率の推定マップと極めて近い実測値を示した。

測定は4月6日〜29日まで実施し、同原子力発電所の上空(飛行禁止)を除き、60キロメートルまでを米エネルギー省の小型飛行機とヘリコプターが、文科省から委託を受けた原子力安全技術センターが民間ヘリコプターを使って60キロメートル〜80キロメートルを担当。

すべての測定値を測定最終日の4月29日に数値を換算して、地上1メートルの空間線量率マップ(=上図、単位μSv/時)や、地表面のセシウム134(半減期約2年)と同137(半減期約30年)の蓄積量の合計マップなどを作成した。


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