「今後も原子力開発は続く」 H.ブリックス氏

国際原子力機関(IAEA)の元事務局長・H.ブリックス氏は18日、AFP通信社のインタビューに答え、「福島の事故は原子力産業界にとって一過性の問題であり、原子力開発は今後も世界中で続いていくだろう」と断言した。

同氏は、「結局、誰が最終的に物事を判断するのか政府に問うてみたとしても、私は世界の大多数が原子力を利用し続けるだろうということに何の疑いも抱いていない」と述べ、福島事故により、原子力のさらなる安全性強化が導かれることになったと強調している。

同氏によると、1979年のTMI事故後、原子力の安全性を取り巻く世界の状況は一変。チェルノブイリ事故後の状況は一層変化しており、福島事故後の原子力発電所はより良く、安全なものへと変化していくということだ。

具体例として同氏は、現在、動的な冷却システムを必要としない第4世代の原子炉開発が進んでいる事実に言及。その他の分野と同様、原子力分野の技術も開発と改善をし続けていくとしている。


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