【わが国の原子力発電所運転速報】 5月の設備利用率40.9%に 近年で最低の水準に落ち込み

原産協会の調べによると、5月の国内原子力発電所の稼働状況は、総発電電力量148億8302万kWh(対前年同期比34.0%減)、設備利用率40.9%(同21.2ポイント減)で、3月11日の大地震による影響に加え、定期検査、トラブル停止も相まって、4月の設備利用率50.9%から、さらに大きく落ち込んだ。

近年では、原子力発電所一斉点検の影響を受けた03年5月の43.7%をも下回る低水準。

炉型別の設備利用率では、BWRが24.1%、PWRが64.6%となっている。

5月は、定期検査に伴い、関西電力美浜3号機、九州電力川内1号機が停止したほか、津波に対する防護対策完了までは運転停止との政府要請を受けて、中部電力の浜岡発電所で、4、5号機がそれぞれ13、14日に停止、これにより定期検査により既に停止していた3号機と合わせ、同所3基がすべて戦列をはずれることとなった。

また、日本原子力発電敦賀2号機では、運転中、原子炉容器内の燃料集合体周辺を循環する一次冷却材中のヨウ素濃度および希ガス濃度の測定結果から、燃料集合体からの漏えい発生の可能性があることから、漏えい箇所特定調査のため、7日に停止した。

震災による影響も含め、5月は、計30基が期間中を通じて停止し、運転復帰はなかったことから、月末時点で、国内プラント計54基中、実に計35基が停止している状況となった。

なお、東京電力は20日、事故の起きた福島第一1〜4号機の廃止を発表したが、法令に基づく届出手続きが完了するまでは、合計出力に含めて算出している。


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