ブラジル 今後の新設計画で再評価作業

ブラジル鉱物エネルギー省(MME)のE.ロバン大臣(=写真右)は1日、同国で検討していた新規原子力発電所4基の建設計画について、現在再評価作業中であることを明らかにした。

同国ではアングラ原子力発電所で2基が稼働中のほか、昨年新たに3号機が着工。これらに関してMMEは、福島事故後も「変更なく進めていく」方針を表明していた。しかし、5月末にドイツとスイスで脱原子力政策への回帰が決定したことから、ブラジルとしても3号機以降の原子力発電プログラムは一層慎重に進めていくことになったと見られている。

MMEが1月に公表したエネルギー見通しによると、同国の北東部と南東部で各2基の原子炉新設を検討中。出力および投資額や具体的な候補サイトなどは未定だが、国家エネルギー政策審議会が建設の担当企業設置を承認し次第、政府が年内にも同計画を承認することになっていた。


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