フィンランド 新設計画で入札案内を送付

フィンランドで新規地点での原子力発電所建設を計画しているフェンノボイマ社は1日、仏アレバ社と東芝に対して入札案内書を送付した。原子炉とタービン系統設備の納入・建設を対象としたもので、2012年から13年にかけて、いずれかを選定する方針だ。

電力コンソーシアムであるフェンノボイマ社は2020年までに同国中西部のピュハヨキかその北部のシモで、最大180万kW分の原子力発電設備を総工費40億〜60億ユーロで完成予定。政府から発給された原則決定(DIP)は昨年7月に議会が承認済みで、仏アレバ社製・欧州加圧水型炉(EPR)か東芝製・ABWRの採用を検討している。

今回の入札では、建設工事段階の1年目に行われるインフラ作業、地ならしや掘削などの準備作業、およびビジター・センターの建設等は含まれない。フェンノボイマ社は2008年にアレバ社と東芝を原子炉の供給業者候補として選定。昨年末には両社と先行エンジニアリング協定を締結したほか、タービン供給の代替業者としてはアルストム社および独シーメンス社を選択している。

サイトについては、最高行政裁判所が候補地点の土地利用に関する上訴案件について裁定を下し次第、決定する。一層詳細な地盤調査や環境調査、諸手続きなどはサイト決定後に実施する計画で、早ければ2012年末にも準備作業の一部を開始できる見通しだ。


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