オランダ ボルセラ炉でMOX燃料使用へ

オランダで唯一稼働するボルセラ原子力発電所を操業するEPZ社は6月29日、経済・農業・革新省から同炉でのウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料使用許可が下りたと発表した。

天然ウランは市場での価格変動が大きいことからEPZ社では装荷燃料の多様化を図るため、かねてより使用済み燃料から回収したプルトニウムとウラン濃縮の副産物である劣化ウランの使用を検討。2008年5月にMOX燃料の使用を申請した。昨年の半ば頃には環境影響評価および安全報告書を提出。使用許可に関する決定案は今年の3月から5月にかけて公開諮問に付されていた。今後は8月11日までに国務院の行政法局に異議の申し立てがなければ同許可は発効する。

欧州ではすでに70年代から熱中性子炉でのMOX燃料利用が始まっており、原子力大国である仏国を始め、ベルギー、ドイツ、スイス、スペインでも装荷実績がある。


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