シンチレックス 低コスト放射線検出器部品開発

中村秀仁・京都大学原子炉実験所助教、高橋千太郎・同副所長、白川芳幸・放射線医学総合研究所研究基盤技術部長、清水久賀・帝人化成新市場開発部担当部長らは6月28日、放射線検出器の重要部品であるプラスチックシンチレータと同等以上の性能を持ち、製造コストを10分の1以下に低減可能な放射線蛍光プラスチック(商標名「シンチレックス」申請中)の開発に成功した。

この放射線蛍光プラスチックは、現行のプラスチックシンチレータに比べて蛍光量、屈折率、密度で勝ることに加え、加工が容易で丈夫という特長も合わせ持つ。製造コストも大幅な低減が見込まれるため、今後多くの放射線検出器への応用が見込まれる。

現在プラスチックシンチレータ市場は外国企業に独占されているが、福島第一原子力発電所事故の発生で高まる安価で丈夫な個人線量計、汚染検査サーベイメーター等の開発ニーズに対応可能な技術として期待される。


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