【わが国の原子力発電所運転速報】 7月の設備利用率33.9%に 震災影響に定検入り、かつてない低水準

原産協会の調べによると、7月の国内原子力発電所の稼働状況は、総発電電力量が123億4703万kWh(対前年同期比51.4%減)、設備利用率が33.9%(同36.1ポイント減)と、震災の影響に加えて、定期検査などによる停止プラント増により、これまでにない低水準にまで下降した。

7月は、関西電力の高浜4号機と大飯4号機が、定期検査入りに伴い停止したほか、調整運転中であった大飯1号機も16日に、トラブルにより手動停止した。

一方、運転再開はなく、東日本大震災後、設備利用率は下降の一途をたどり、7月末時点で、54基中、38基のプラントが停止状態となっている。

   ◇   ◇   

資源エネルギー庁の統計によると、3〜5月について、前年同月と発電構成を比較した場合、原子力の割合は各月とも低くなっている。また、全体の発電電力量も軒並少なくなっているが、火力では発電電力量、全体に占める割合ともに、前年同月を上回っている。(=左表)


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで