北海道電力 MOX加工やらせ調査結果待ち

北海道電力は3日、08年に経済産業省または地元自治体が開催した同社プルサーマル計画に関する公開シンポジウムで、いわゆる「やらせ・さくら」の疑義が生じていることを踏まえ、社外有識者による第三者委員会を設置し、事実関係・原因を調査・分析することとした。また、その調査結果が出るまで、MOX燃料加工にも着手しないこととしている。

同社では、泊3号機での12年度頃のプルサーマル実施を見込んで、10年3月に三菱原子燃料とMOX燃料の加工契約を締結、11年5月には国に対し輸入燃料体検査申請を行っている。

8月26日、北海道電力は、08年10月に北海道および地元4町村が主催した公開シンポジウムに関し、社内で参加要請並びに推進意見を述べるよう依頼した文書がメールで発送されていたことを明らかにしたほか、続く31日には、同年8月の経産省主催のシンポジウムで出席を要請する文書の存在を公表した。

これらを受け、今後の透明性や公正性を確保するため、第三者委員会を設置し、過去5年間に開催された計7回のシンポジウムについて調査を進め、調査結果がまとまるまで、MOX燃料製造は中断することとした。同社では、全容の解明に全力を尽くし、10月上旬を目途に調査結果をとりまとめることとしている。


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