ポーランドで人材育成協力

GE日立ニュークリア・エナジー(GEH)社はこのほど、ポーランド原子力産業界における優秀な人材育成協力のため、同国のAGH科学技術大学と了解覚書(MOU)を締結した。

AGH大学は同国南部クラクフ市にあるエンジニアリング学校。GEH社はポーランド政府が進めている初の原子力発電所建設計画により、今後、大幅な需要が見込まれる原子力エンジニアなどの労働力を増強するため、同大・原子力工学科の学生のみならず、機械工学や電気工学および化学などの教育・修了コースを支援する。

地元サプライヤーとの協力基盤を深めるために同社が近年結んでいる協力合意の一環となるもので、同国選り抜きのエンジニアリング学校やプロジェクト管理企業、および潜在的な機器供給業者が対象だ。

ポーランドでは現在、国営エネルギー・グループ(PGE)が2020年の初号機運開を目標に、2サイトに各300万kW、合計600万kWの原子力発電設備建設計画を推進している。GEH社は2010年3月にABWRかESBWR(高経済性・単純化沸騰水型炉)の売り込みを視野に、PGE社と協力覚書を締結。ウェスチングハウス社や仏電力とともに、同国のパートナー候補リストに名を連ねている。


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