上関、推進町長が3選果たす 原子力予定地 立地地域振興への期待大

3月の福島事故以来、原子力発電所の建設予定地の首長選挙として初めて、山口県上関町長選挙が25日行われ、投開票の結果、現職で建設推進派の柏原重海氏(62)が、建設反対の市民団体代表の山戸貞夫氏(61)を大差で破り、3選を果した。投票率は87.55%で過去最低だったが、推進の立場の柏原氏の得票率は67.4%で、推進派町長の得票率としては過去最高となった。

民主党の野田政権も、新規原子力発電所の建設については困難との考えを示す中で、地元では原子力発電所の安全性を前提にしながらも、立地交付金や雇用への期待などが依然高いことが示されたといえる。

開票結果は以下の通り。

柏原重海氏:1868票

山戸貞夫氏:905票。

上関町には、中国電力が、それぞれ18年3月、22年度中の運転開始で上関原子力1、2号機(各ABWR、137.3万kW)を計画している。


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