取り替え用SGをアレバに発注 仏電力

仏電力(EDF)はこのほど、ブルゴーニュ地方に立地する130万kW級PWRの取り替え用蒸気発生器(SG)44基を、アレバ社とウェスチングハウス(WH)社にそれぞれ32基と12基ずつ発注した。合計契約額は15億ユーロを超える見込みで、ブルゴーニュ地方での原子力発電所操業を同社が今後も継続していく方針を示すものだとしている。

アレバ社の受注金額は11億ユーロ相当で、32基のうち16基を2016年7月に納入予定。後続の八基は17年1月、最後の8基は18年1月に納入するとしている。製造に必要な供給業者も確保済みで、自社設備での鍛造/組立作業はブルゴーニュ地方のシャロン/サン・マルセル工場とル・クルゾー工場で行うことになる。

一方、WH社が請け負った作業はSG12基のエンジニアリング設計と分析および製造作業。仏国のSG管製造業者やイタリアのSG組立業者、欧州のその他の鍛造企業と共同でSGを製造し、EDFに納入する計画だ。

EDFのH.プログリオ会長は、「利用可能な資源は高度に熟練した産業施設に持続的に投資していく」と言明。今回の発注は、仏国原子力産業に長期的な雇用を保証することにより、EDFとアレバ社との連携が新たな段階に達したことを意味していると強調した。


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