汚染状況をリアルタイムで把握 放医研

放射線医学総合研究所は18日、革新的放射線モニタリングシステム「ラジプローブ」を開発したと発表した。同システムは、市販の放射線検出器、GPSユニット、通信機器等と独自開発のソフトウエアを組み合わせて開発したもので、既に特許を出願している。

ラジプローブは、検出器を搭載した緊急車両を走行させてルート上の放射線量、放射性物質の種類を知るのに必要なエネルギー情報(エネルギースペクトル)、走行中の地図上の位置と実際の映像を、災害対策の拠点に置かれたパソコンなどでリアルタイムに表示できる。衛星通信も使えるため、地上の通信回線が不通でも使用できることに加え、初動対応で避難の必要な場合に避難指示を出すこともできる。

公園等の放射線汚染状況の場合も、車などで移動しながら、現地の画像付きでリアルタイムで把握でき、空間線量率マップの作成にも使用可能。各情報を相互にリンクさせ、計測後に線量グラフから高線量位置を特定したり、逆に特定位置の放射線量や放射性核種を表示させたりできる。スマートフォンにも対応。


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