EPR台山1で丸天井を設置 中国

中国初の欧州加圧水型炉(EPR)が建設されている広東省台山原子力発電所サイトで、23日に1号機(175万kW)の原子炉建屋に丸天井が設置された。2009年10月にコンクリート打設が行われて以来、2000名の作業員を投入して進められている同炉の土木建築作業は2014年の完成に向けて大きく前進した。

同発電所の建設は中国広東核電集団有限公司(CGNPC)とフランス電力(EDF)が7対3の割合で出資する台山原子力発電合弁会社(TNPJVC)が中心となって実施。広東・大亜湾および嶺澳の両発電所建設を通じて深まった中仏両国の原子力協力も、フィンランド、仏国に次いで世界で3基目のEPR建設により、一層強化されていくと見られている。

実際、台山発電所の建設では中国核工業華興建設有限公司や核工業23建設有限公司が土木建築および電気機械部分で参加する一方、仏国からはアレバ社のほかに、同社とEDFのEPR専門子会社であるソフィネル社がエンジニアリングと機器製造で協力。TNPJVの出資者であるEDFは必要な技術支援のすべてをCGNPCに提供するため、最近では約40名のエンジニアを建設サイトに配置している。


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