カリーニン4に燃料を装荷 ロシア

ロシアの原子力発電企業であるエネルゴアトム社は20日、モスクワの北西約350キロメートル地点で建設中だったカリーニン原子力発電所4号機(=写真)(PWR、100万kW)で初めて燃料を装荷したことを明らかにした。

福島事故後、ロシアで初めて運開することになる同炉の建設工事は資金不足により一時期停止を余儀なくされたが、着工後四半世紀を経て、ようやく完成まで秒読み段階に入ったもの。11月後半の発電開始を目標に、初臨界の達成準備を進めていく計画だ。

同発電所ではすでに3基の100万kW級PWRが稼働中。4号機についてはエンジニアリング企業のアトムエネルゴプロエクト(AEP)社がアーキテクト・エンジニアリングを担当し、1986年に着工した。91年に作業が中断した時の進捗率は30%に達しており、06年9月には規制当局が建設工事再開を認可。07年11月以降の作業は順調に進んでいた。


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