英国の新設計画に参加 イタリアのアンサルド社

英国で新規に建設される原子炉の大型モジュールおよび機器の受注を目指して、イタリアのアンサルド・ニュークレア社が12日、英国のヌビア社とキャメル・レイアード社によるパートナーシップに加わった。

現在、ウェスチングハウス(WH)社のAP1000と仏アレバ社の欧州加圧水型炉(EPR)が英国政府の包括的設計審査(GDA)に残っていることから、これらの両方について3社が協力して大型機器の設計製造能力を高め、受注につなげていく考えだ。

ヌビア社は英国の大手原子力供給業者の1つで、親会社のバンシ建設グループを通じてEPR建設工事に関する知見と経験を保有。キャメル・レイアード社は英国最大級の造船・船舶修繕業者で、大型船の修理契約等で実績がある。これら2社は昨年8月に提携合意し、原子力モジュール市場への参入を計画していた。

一方、アンサルド社は30年以上の経験があるほか、受動的安全性を備えたプラント開発ではWH社と共同作業を実施。AP1000となる中国の三門原発建設では格納容器の設計建設を手がけるなど、WH社のライセンス取得者でもある。

同社はまた、イタリアで計画されていた4基のEPR建設についても仏電力(EDF)との協力で参加することになっていたが、福島事故の影響により同計画が頓挫したこともあり、同事故後も新設計画の堅持が明言されている英国プロジェクトに参入を決めたと見られている。

今回、これら3社はそれぞれの得意分野における能力と保有インフラの共同利用等で合意。オフサイトの全天候型建設ホールや5000トンのモジュールを扱える港湾積み出し設備などを活用して、AP1000とEPR用のスーパー・モジュールを設計・オフサイト建設・設置支援するユニークな工法が創出可能になったとしている。


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