エネ・放射線で対談集刊行 原産・システム懇

日本原子力産業協会の原子力システム研究懇話会(田畑米穂・運営委員長)はこのほど、対談集「原子力の利用──エネルギーと放射線──専門家に聞く現状・課題・方向」を刊行した。

同懇話会メンバーが分担して、各課題毎に対談し執筆している。エネルギー利用では(1)軽水炉のあり方──地元との共生(藤江孝夫、来馬克美、松浦祥次カ氏)(2)将来を見据えた原子力と燃料サイクルの展望(小谷隆亮、藤家洋一、石井保氏)(3)第4世代原子力システム(松井一秋、堀雅夫氏)(4)原子力による炭素循環──製鉄・合成燃料プロセスを革新できるか(加藤之貴、堀雅夫氏)。放射線利用では(1)産業利用と先端科学(岡田漱平、久保彰人、早味宏、田畑米穂、町末男氏)(2)切らずに治す放射線がん治療と核医学によるがんの早期発見(辻井博彦、井戸達雄、田畑米穂、町末男氏)(3)持続可能な農業と安全な食品に役立つ放射線技術(中川仁、林徹、町末男氏)──の7章立て。ただ、多くの対談が3月11日の福島原子力発電所事故以前に終了していたことを付言している。

頒価2100円(税込み、送料別)。問い合せ先は同懇話会(電話03―3506―9071)まで。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで