地層処分技術レポート発表 NUMO

原子力発電環境整備機構(NUMO)は10月25日の原子力委員会で、「NUMO2010年度技術レポート」を報告。

1999年に核燃料サイクル開発機構(当時)が取りまとめた地層処分技術の研究開発成果、いわゆる「技術的拠り所」以降、同機構による処分技術の整備状況をまとめた包括的な技術報告書「地層処分事業の安全確保(2010年度版)」として、HP上に公表している。「事業編」と「技術編」からなる。

事業については、(1)安全性の繰り返し確認に基づく段階的かつ柔軟な事業推進(2)信頼性の高い技術を用いた事業推進(3)安全性への信頼感醸成に向けた技術的な取組――の方針、方策、事業推進に向けた具体的計画をロードマップとして提示。

技術については、事業の安全確保に必要な地層処分技術、文献調査や概要調査の各段階において各分野の技術を連携させて事業を進めていく方策を提示。2000年以降、安全な地層処分を支える技術は着実に進展した、と評価している。

NUMOでは今後、東日本大震災を踏まえた検討を行い、追加の技術報告書を11年度末目途に取りまとめる。


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