科学技術イノベーション戦略で 内閣府 有識者研究会始動

科学技術とイノベーションとの一体的な強化・推進を目指す有識者研究会の初会合が11日に、内閣府で開かれた。新成長戦略で、現在、政府に設置されている総合科学技術会議を、「科学技術イノベーション戦略本部」に改組する方向性が示されたことを受け、新たな体制整備に向け検討を行うもので、福島の原子力事故に鑑み、緊急時における政府部内の科学的助言機能強化、例えば、「科学技術顧問」の設置についても議論する。座長は、吉川弘之・東大名誉教授。

冒頭、挨拶に立った石田勝之・内閣府副大臣は、成長戦略実現のための「エンジン」となる科学技術イノベーションの強力な推進、それに対応した司令塔機能の早急な整備の必要性を強調するとともに、震災・原子力事故を踏まえた危機対応の強化策として、「科学的知見の活用や、国民への一元的な情報発信」も重要な論点に掲げた上で、委員らに対し忌憚ない意見交換を求めた。

委員からは、産官学の有機的な連携、多様な人材の活用、研究開発法人のあり方、行政のタテ割構造の問題などに関する意見があった。

研究会は今後、外部有識者からのヒアリングも実施し、関連法案作成に向け、12月中に最終取りまとめを行う。


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