大型機器メーカーに融資 英政府の供給チェーン強化策

英国の大型鋳鍛造品製造企業のシェフィールド・フォージマスターズ・インターナショナル社(SFIL)は1日、民生用原子力製品製造能力の拡大支援として政府から3600万ポンドまでの融資が提案されたと発表した。

現政権は発足直後の昨年6月、前政権がSFILに約束していた1万5000トンの超大型プレス導入用政府融資8000万ポンドを撤回。しかし、その翌月には歳出見直し後に公的資金導入の可能性を示唆するとともに、2011年に再び超大型プレス導入計画を検討すると約束していた。

英国政府は福島事故後も変わらず原子炉の新設計画を堅持し、官民一体となって原子力供給チェーンの強化・拡大を推進。こうした点から、国内での大型鋳鍛造品メーカーの生産規模拡大は欠かせない重要事項との認識を新たにしたと見られている。

今回、政府が提案した返済義務付き融資は第2回目の地方成長基金から割当られたもので、世界の原子力ルネッサンスに対するサービス提供、および製鋼市場における能力拡大が主眼。SFILは民生用原子力鋳鍛造品の製造で米国機械学会(ASME)の認証を保有する英国唯一のメーカーとして、その設備や工場の拡大を通じて、英国がエンジニアリング技術で世界の最先端に位置すると実証するよう求められるとしている。


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