カリーニン4が初臨界達成 ロシア

モスクワの北西約350キロメートルに位置するカリーニン原子力発電所(=写真)で、8日に4号機(PWR、100万kW)が初臨界を達成した。ロシアの原子力発電企業のエネルゴアトム社が明らかにしたもの。ロシアで29基目の商業規模の発電炉とするため、最小管理レベルの出力で調整運転中だ。

同炉はニジニ・ノブゴロドにあるエンジニアリング企業のアトムエネルゴプロエクト(AEP)社を中心に、1986年に着工。資金不足等により91年から2007年まで建設工事が中断したが、今年10月20日に燃料の装荷を開始。同23日には163体の燃料集合体の装荷が完了していた。

同炉はまた、福島事故後初めてロシアで運開する原子炉となるため、同国の総合原子力企業のロスアトム社は今年5月、同炉の安全性をアピールするべく、日本の大手新聞社を始めとする日米英独の一部メディアに内部を公開している。


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