オールドベリー1を来年閉鎖へ 英国

7日付けで、世界で稼働中の発電用原子炉の中では最長運転年数の44年に達した英国のオールドベリー原子力発電所(=写真)1号機(GCR、23万kW)が来年2月で閉鎖されることになった。

同炉を操業するマグノックス社と所有者の原子力デコミッショニング機構、および原子力規制当局が10月に、「これ以上の運転継続は経済的に見合わなくなる」と判断したもの。今年6月時点の発表では、12年末までの継続が予定されていたが、それより10か月早い運転終了となる。

同炉は当初、同型の2号機とともに2008年末の閉鎖が決まっていた。2号機は今年6月末に閉鎖されたが、1号機の操業は三度にわたり延長され、その期間に発電した70億kWhで3億ポンドの利益をもたらすとともに、600万トンのCO排出削減に貢献した。両炉による総発電電力量は現在までのところ1300億kWhにのぼっている。

閉鎖後は2013年をメドに燃料の取り出しを完了し、廃止措置に入る。


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