「誰もが確実に帰町できる環境」を 福島・富岡町 進む復興ビジョンの策定

福島県富岡町の「富岡町災害復興ビジョン策定委員会」(委員長=三瓶一義・行政区長会副会長)は11日、役場機能がまだ置かれている郡山市の「ビッグパレットふくしま」で第5回委員会を開き、復興ビジョンの素案を議論した。

素案は、「誰もが確実に帰町できる環境を整える」こと、「新たな魅力に彩られるふるさと富岡をかたちづくる」ことを基本理念に、「産業」「防災・まちづくり」「医療・教育・福祉」の3つの分野における生活再建と帰町までの取組み、および帰町後の町の復興に向けた取組みについて方針を提示した。

当面の重点プロジェクトとしては、町民の心をつなぐサロンの設立、町民と町の協働による除染の実施、産業再生を先導するまちづくり会社の設立――を掲げた。こうしたビジョンの実現に向けた各主体の役割も合わせて示している。

次回の委員会で最終案とし、町民からパブリックコメントを求めた上で、来年1月の策定を目指す。


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