汚染土の不適切な扱いで処分 環境省

細野環境相は17日、同省に送付されてきた汚染土を職員が不適切に扱ったことについて緊急記者会見を開いた。

福島第一原子力発電所の事故によって汚染したとされる土が8日と16日、福島市の住民を名乗る人物から環境省に送付された。送られてきた土からは、関東地方と同程度の0.18マイクロシーベルトの低めの線量が検出された。同省官房総務課の弥元伸也課長が自宅の庭での処分について言及したことを受け、同課の職員が埼玉県の自宅近くの空き地に一時廃棄したとしている。廃棄した汚染土は17日、土が盛り上がった状態で空き地に置かれていたためにすべて回収したと報告された。

細野環境相は18日の閣議後会見で、弥元同課長を降格させて懲戒処分を戒告、土を廃棄した職員を訓告としたことを発表した。事務次官と官房長は厳重注意とした。また、細野大臣はこの問題の責任を取って今後任期中の大臣給与の全額を返納することを明らかにした。副大臣および政務官も2か月間給与の2割を返納する。


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