ロシアからの融資契約に調印 ベトナム

11月21日にベトナムの首都ハノイで、同国政府とロシアとの経済・貿易・科学技術協力政府委員会が開かれ、同国初の原子力発電所建設計画に対するロシア側からの融資契約など、複数の合意文書が調印された。2014年以降の着工を目指す大型原子力プロジェクト実現に向けて、必要な条件が徐々に整いつつある。

ベトナム中南部のニン・トゥアン省で120万kWのロシア型PWRを2基建設するというこの計画では、ロシア政府が国家融資の提供を約束。融資条件や金額は実行可能性調査(FS)の結果に基づいて決定することになっている。実際のFSはベトナム電力公社(EVN)の指名により、ロシアのエンジニアリング企業のE4グループが担当。この経費についてもロシア側が負担する取り決めであるため、同日、このFSに関する契約も結ばれた。

また、原子力科学技術センターをベトナムに建設するための政府間協定も締結され、ロスアトム社のS.キリエンコ総裁とベトナム科学技術省のリー・ディエン・ティエン次官が調印した。


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