寧徳1号機で起動前試験 中国

中国広東核電集団有限公司(CGNPC)が福建省で建設中だった寧徳原子力発電所1号機(PWR、108.7万kW)で11月28日から冷却機能試験が始まった。

8月に運開した嶺澳第2期−2号機と同様、仏国の原子炉設計をベースに改良したCPR1000設計。起動前に余熱除去ポンプなど安全系の3ポンプで水圧テストを実施し、来年にも起動段階に入る計画だとしている。

それに先立ち、同発電所では世界原子力発電事業者協会(WANO)による起動前ピア・レビューの実施が決定。CGNPC傘下で同発電所を担当している寧徳核電有限公司は5日、米、仏、英、スペイン、アルゼンチンなどの専門家からなるWANO代表団と開始会議を開催した(=写真)。

同発電所が問題なく良好な状態で稼働するよう、準備作業の中で改善の必要な部分を特定する予定。組織管理や安全操業、メンテナンス、緊急時対応、火災対策など、10分野について評価活動を行うとしている。


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