ガラス固化施設、熱上げへ 日本原燃 六ヶ所再処理・確認試験

日本原燃は4日、六ヶ所再処理施設のガラス固化設備に係る事前確認試験に向け、熱上げの準備作業を開始した。準備作業には、1週間から10日程度、その後、熱上げを開始し、熱上げ完了には約2週間程度要する見通し。熱上げ完了後は、最初に模擬ビーズを用いたガラス固化設備の作動確認を実施し、模擬廃液を供給し、現時点、1月下旬〜2月上旬に事前確認試験に着手する見通し。

六ヶ所再処理施設は、アクティブ試験の第5ステップ段階に入っているが、高レベル廃液ガラス固化建屋ガラス溶融炉で発生したトラブルに伴い、原因究明や運転方法の改善他、試験再開に向けた取組が進められていたところ、福島事故発災を踏まえ、安全対策を優先的に実施していた。

同社の川井吉彦社長は、12月27日の定例記者会見で、ガラス固化設備事前確認試験開始に際し、「段階的かつ慎重の上にも慎重に」進めていく姿勢を強調するとともに、MOX燃料工場の工事についても、春頃から再開する考えを述べるなどした。また、川井社長は、エネルギー政策の議論に関連し、原子燃料サイクル事業に対する青森県民の理解、核兵器を持たない国で再処理を認められている国際的権利などを十分に踏まえる必要を強調した。


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