運開40年に向け高経年化評価 福島第二1号機

東京電力は13日、福島第二原子力発電所1号機について、運転開始から40年に向けた長期保守管理方針に基づき、保安規定の変更認可申請を行った。

同機は、12年4月に1982年の営業運転開始から30年を経過することから、法令により、高経年化技術評価を行い、これに基づき、施設保全のために実施すべき10年間の長期保守管理方針を策定することとしていたが、震災を受け、冷温停止を維持するための復旧作業が進められている現在のプラント状況を踏まえ、従来の評価手法により抽出した安全上重要な機器・構造物のうち、冷温停止維持等に必要な設備を対象に、高経年化に着目した技術評価を行った。

評価結果として、冷温停止の維持等に必要な大部分の設備については、現在行っている保全活動および日常保全を継続的に実施することで健全に維持できるとされており、一部の機器については、津波による浸水の影響や運転状態が異なることなどから、経年劣化の進展傾向に影響が生じる可能性があるため、現在行っている保全活動に追加すべき保守管理の項目を長期管理保守方針としてまとめている。


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで