新型遠心機慣らし運転開始 日本原燃・U濃縮

日本原燃は12月28日より、六ヶ所ウラン濃縮工場で新型遠心機の慣らし運転を開始した。東日本大震災の影響で、3か月延期となっていた。

同社のウラン濃縮事業では、既設遠心機1050トンSWU/年のうち、「RE―2A」の75トンSWU/年を2回に分けて新型遠心機に更新する工事を10年3月より進めてきたが、今回、前半分となる37.5トンSWU/年について、慣らし運転に入った。慣らし運転は、「ステップ1」で、既設の発生槽からウランガスを発生させ、遠心機はバイパスし、新たに更新した機器へ断続的にウランガスの供給・排気を繰り返し、不純物を取り除く。続く、「ステップ2」で、カスケード設備(複数の遠心機を連結して効率よく運転を行う設備)へ断続的にウランガスの供給・排気を繰り返し、不純物を取り除くとともに、遠心機の状態を確認しながら、カスケード設備の運転性能を順次、段階的に確認し、生産運転まで立ち上げていく。当面は、慣らし運転を実施し、3月頃に生産運転へ移行する予定だ。なお、後半分の37.5トンSWU/年については、12年12月に慣らし運転を開始する計画となっている。


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