保安院 自動監視体制に移行へ 緊急時支援システム不作動で

原子力安全・保安院は11日、緊急時対応支援システム(ERSS)のプラント情報表示システムが12月30日から同31日14時33分に復旧させるまで作動していなかった原因について、発表した。

原因は、プラント情報表示システムのデータ処理ソフトウェアを長期間使用していたため、一時的なデータ保存に必要なメモリ領域が不足し、同ソフトウェアが停止したためと判断した。同ソフトウェアが停止した時刻が昨年12月30日午前9時48分であることから、プラント情報表示システムが作動しなくなった時間も同時刻と判断した。

同システムは、各原子力発電所の格納容器内の圧力や温度など、原子力施設のプラント情報をモニターに表示するもので、原子力安全基盤機構が運営し、ソフトウェアの動作状況の確認などを行った結果、復旧した。

今後の再発防止については、ERSSの24時間監視・通報の人的体制を1月20日までに整備し、自動監視・通報システムを3月末を目途に整備することにしている。


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