平野文科大臣に聞く

野田内閣改造に伴い入閣した平野博文文部科学相(=写真)はこのほど、記者団のインタビューに応じ、今後の文教行政、科学技術行政の推進に対する思い入れを語った。

初登庁後の会見でも述べていた原子力発電に関しては、経済活動や国民生活に不可欠なエネルギー安定供給の一翼を担うものとして、その必要性を改めて強調した。原子力機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」について、廃炉の可能性を問われると、「ここで、(廃炉を)仮定してしまうと…」などと思案しながら、将来の望ましいエネルギーミックスのあり方と絡め、エネルギー・環境会議での議論を待って、あり方を考えたいとした。

さらに、平野大臣は、放射線医療などのエネルギー分野以外での原子力研究開発や、昨年夏に策定された第4期科学技術基本計画に基づく若手研究者の育成にも意欲を見せた。

また、最近、幾つかの大学で検討が進みつつある「秋入学」に関しては、学生の就職など、社会システムとの整合性の問題点を指摘しながらも、「エールを送りたい」として、高等教育におけるガバナンス改革に一定の評価を示している。


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