福島事故の派遣250名以上 放医研

放射線医学総合研究所(放医研)は1月24日の原子力委員会で、2011年度の取組について報告した。

1957年に科学技術庁(当時)所管の国立研究所として設立された放医研は、重粒子医科学センター、分子イメージング研究センター、放射線防護研究センター、緊急被ばく医療研究センターの4つの医療病院と、これを支援する研究基盤センターを擁し、放射線医学の総合的研究機関として放射線による人体への影響や障害の予防、診断による重粒子医科学センターでは高速3次元スキャニング照射装置による臨床試験を実施している。

2011年から15年の中期目標・計画としては、(1)放射線の医学的利用のための研究(2)放射線安全・緊急被ばく医療研究(3)放射線化学領域における基礎基盤研究――を挙げている。

また、福島第一原子力発電所事故において、(1)福島第一発電所事故対応要員(自衛隊員、作業員)の線量評価、除染などの緊急被ばく医療(2)2011年末までに述べ250名以上の職員を福島県の原子力災害現地対策本部へ派遣、さらに政府事故対策本部、文科省、経産省、原子力安全委員会、内閣官房等へ派遣(3)スクリーニングや医療機関等のホールボディカウンター校正、福島県の県民健康管理調査など被ばく医療への支援(4)被ばく健康相談窓口の設置や講演会実施など放射線に関する知識・情報の提供――の支援活動を行っていることについて発表した。


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