バルチック1で鉄筋敷設作業 ロシア

ロシアが東欧に隣接するカリーニングラード州で進めているバルチック原子力発電所建設計画で、6日に1号機の原子炉建屋用コンクリートマットの鉄筋敷設作業が実施された。

請負企業の1つであるタイタン2社によると、鉄筋の総量は1500トンで、4500立方メートルのコンクリート打設に向けた準備がスケジュール通りに進展。出力115万kWのロシア型PWR(AES−2006シリーズ)を2基建設する計画で、1号機は2016年、同2号機は18年の完成を目指している。

同建設計画については2010年2月にサイト許可発給にともなう起工式が行われた後、昨年11月に連邦環境・技術・原子力監督庁(ROSTEKHANADZOR)が建設許可を発給。完成すれば、ロシア国内で原子力発電を担当するエネルゴアトム社が同発電所の49%を保有することになるが、残りは同国の原発建設計画としては初めて、外国企業からの投資を募集している。

発電電力の多くを周辺国に輸出することを念頭に置いていることもあり、これまでにチェコ電力や仏電力、イタリア電力公社などと交渉したと伝えられている。


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