レンガ剥離で流下性低下か 日本原燃 六ヶ所ガラス溶融炉B系

日本原燃は2月29日、六ヶ所再処理工場のガラス溶融炉B系列における流下性回復に向けた作業状況を発表した。

同3日より溶融炉の冷却を開始、15日に異物除去装置を用いて流下ノズル内部の流路を確保する作業を終了し、回収したサンプルを電子顕微鏡やX線を用いて分析を行ってきたところ、ガラスの成分以外に、クロムやアルミニウムなど、溶融炉のガラスと接しているレンガの代表的な成分が確認されたとしている。これらの状況から、同社では、現時点、炉内のガラスと接しているレンガの剥離片がノズル内部に流れ込み、流下性を低下させたものと推定し、引き続き分析作業を進めていくこととしている。

分析作業は、先端がダイヤモンドコアドリル(=写真)となっている異物除去装置を、底部電極上まで回転させながら差し込み、流下を妨げているものを採取して実施した。

溶融炉では、ガラスの流下性を確認するため、再熱上げに入りつつあるが、今後の事前確認試験を確実に実施するため、炉内のガラスをすべて抜き出し、流下状況や抜き出した後の炉内の状況を確認、炉内を一度きれいにし、採取サンプルの分析結果も踏まえて、流下性が低下した原因を徹底究明することとしている。


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