福島事故から1年

地震国の我が国でも観測史上最大の「東北地方太平洋沖地震」(M9)が発生して、この3月11日で1年が過ぎた。巨大地震と大津波の爪痕を前に、地元の復旧はやっと地に足が着いたばかりで、岩手、宮城、福島の県民には、長い長い1年だったであろうことは想像に難くない。結果的に、津波による福島第一原子力発電所事故を防ぐことができず、日本のエネルギー供給構造そのものの根本にまで立ち返って電力政策の見直しが行われている。福島県民には特に放射能という環境汚染まで引き起こし、多くの県民にいまだに避難生活を強い続けている。

今号では、この福島事故がどのようなものだったのか、社会に投げかけた問題は何だったのか、これから日本国民、とりわけ原子力関係者の選択すべき進路は、また実際にどう行動していけばいいのか──などを考える参考になることを願って、この1年を振り返る。(3面〜6面)


お問い合わせは、情報・コミュニケーション部(03-6812-7103)まで