東電全原子炉が停止 柏崎6号定検入り 国内泊3号のみ稼働

東京電力の柏崎刈羽発電所6号機が3月26日、定期検査を開始し、これにより、同社の原子力発電所が全基停止した。03年にもデータ改ざんなどでの一斉点検により、原子力発電所が全基停止したことがある。

これを受け、東京電力の西澤俊夫社長は、柏崎刈羽発電所の津波に対する安全性・信頼性向上への取組を着実に進めていくとしたほか、当面の電力需給に関しては、「安定供給は確保できる見通し」としながらも、引き続き、節電への協力を呼びかけ、今夏の需給に際し、原子力発電の停止を「大きな供給力減」ととらえ、電力設備の確実な運転・保守に努め、安定供給の確保を図るとのコメントを発表した。

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北海道電力は3月26日、泊3号機の定期検査を5月5日に開始すると発表した。

柏崎刈羽6号機の停止により、現在、国内で稼働中の原子力発電プラントは、泊3号機のみとなっている。

原子力産業新聞では、このまま再稼働がない場合、設備利用率は、3月が4.2%、11年度が23.7%と、かつてないレベルにまで落ち込むものと予測している。


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