JAXA試作品 超広角コンプトンカメラCs画像

宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本原子力研究開発機構(JAEA)、東京電力はこのほど、計画的避難区域に指定されている福島県飯舘村草野地区で「超広角コンプトンカメラ」による線量測定及び撮像試験の実証試験を行った。撮像の結果、従来のガンマカメラに比べ格段に広い視野での放射性セシウムの分布の高精度画像化に成功した。今後も三者協力のもと除染作業の実用化を進めていく。

試験に使われた「超広角コンプトンカメラ」は、ガンマ線を放出する放射性物質の分布を可視化する新しい装置で、次期X線天文衛星ASTRO‐Hに搭載予定のガンマ線観測センサの技術を応用してJAXAが試作した。ほぼ180度の広い視野と核種固有のガンマ線識別能力を持ち、敷地や家屋に広く分布したセシウム137やセシウム134の画像化が可能。従来の調査では困難だった屋根などの高所に集積する放射性物質の画像化も期待されている。


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