中国 三門1で受電テストが成功

中国核工業集団公司(CNNC)は3月27日、浙江省で建設中の三門1号機(PWR、125万kW)で外部電源からの受電テストに成功したと発表した。世界初のウェスチングハウス(WH)社製AP1000となる同炉の建設工事は来年の送電開始を目指して着実に進展している。

今回の試験は3月23日の午前11時、同炉と発電所近隣の変電所を接続して完了。220kVの中電圧開閉器から信頼性の高い安定した電力が無事供給されたことから、CNNCでは原子炉の起動も強力に保証できると強調した。

なお、WH社は3月19日に同炉向けの燃料集合体・全157体および関係機器の製造が完了したと発表した。燃料は米サウスカロライナ州の「コロンビア燃料加工施設」で製造したもので、WH社はAP1000用燃料集合体を製造するため、2006年から1600万ドルをかけて同施設の改修プログラムを実施。後続のAP1000となる三門2号機や山東省の海陽1、2号機、米国で今後新設されるボーグル3、4号機やV.C.サマー2、3号機などのために、高性能で完璧な燃料の提供を目指すとしている。


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