原子力問題が焦点に 自治体選挙

中部電力・浜岡発電所の稼働問題が1つの焦点となった静岡県御前崎市長選と、東京電力・福島第二発電所が立地する福島県楢葉町長選の投開票が15日行われた。

御前崎市長選では、無所属で現職の石原茂雄氏(64)が、再稼働を認めないと主張する新人2人、元市議の水野克尚氏(58)と観光業に携わる共産党推薦の村松晴久氏(60)=いずれも無所属=を破り、3選を果した。

楢葉町長選では、現職の草野孝町長(77)が5期20年で引退することにしたことから、無所属新人で前町議会議長(町議四期)の松本幸英氏(51)と前町議で5期目の結城政重氏(65)との争いとなり、「来年には町民みんなと共に帰還できるよう」に主張した松本氏が、「今の町政の流れを変える」と訴えた結城氏を破り、初当選した。

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また12日には福島県川内村長選が告示され、22日投開票される。現職で3期目をめざす遠藤雄幸氏(57)、新人の元中学校教頭の猪狩健寿氏(65)、新人で元村議(1期)の西山千嘉子氏(63)の3候補=いずれも無所属=が立候補を届け出た。

双葉郡8町村会で最初に住民帰還を表明した遠藤村長に、「川内の再興と新生」を訴える猪狩氏と「安全を確信できない中での帰村には反対」を掲げる西山氏が挑む形になっている。


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