カナダ 9月に地層処分の国際会議

カナダの使用済み燃料処分実施主体である核燃料廃棄物管理機関(NWMO)は今年の9月30日から10月3日まで、同国のトロントで第4回目の「地層処分国際会議(ICGR)」を開催する。

国際原子力機関(IAEA)および経済協力開発機構・原子力機関(OECD/NEA)などの共催により、4年毎に世界各地で開かれており、長寿命の高レベル廃棄物を深地層処分場で長期間、安全に管理するプログラムについて、世界各国の上級政策立案者が集い、実行計画の管理方法など議論する場を提供。今回は会議テーマとして「国の誓約、そして地域住民の関与」を掲げている。

長寿命の高レベル廃棄物を長期間、深地層に貯蔵はすることは既存の技術により十分可能というのが近年の世界的なコンセンサス。すでにフィンランドが世界初となる使用済み燃料処分場の建設工事を開始し、スウェーデンとフランスは処分場サイトの選定に続いて審査の申請段階に入った。一方、社会的な要項を満たすことや政策決定における地元の関与は計画を実行する際、非常に重要だ。

こうした背景から、第4回会議では各国の深地層処分場設計・実施プログラムの過去5年における進展状況を評価するとともに、ICGR参加者の経験と見解の相互共有促進を主な目的に設定。具体的には、政策の策定や安全性に関する課題、規制の枠組、社会的関わり合いのある計画の立案と実施、および国際機関で実施中の作業――などについて情報共有と議論を行うことになっている。

同会議の詳細情報はhttp://icgr2012.org/home.phpまで。


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