ノボボロネジ2期工事が進展 ロシア

ロシアでは、モスクワの南約500kmに位置するノボボロネジ原子力発電所サイトで、2期工事1号機の格納容器内側にスチール製ドームを組立てる作業(=写真)が12日に完了した。

原子炉建屋を二重構造にする部分で、放射能の環境への放出、および地震やハリケーン、航空機衝突などの衝撃から防護する役割を持つ。作業は直径44mのパーツ毎に吊り上げて格納容器内に収めるという方式で実施しており、構造物の総重量は400トンに達した。

次の作業としては圧力容器や蒸気発生器、1次系配管などの組立が計画されており、完成は2014年の予定である。

同発電所では1期工事として出力20万kW〜100万kWの旧ソ連製PWR5基が60年代から80年代にかけて建設され、1、2号機は既に閉鎖。比較的新しい3〜5号機は現在も稼働中だが、2期工事はロシア政府の「2007年〜10年、および15年までの原子力産業開発のための政府目標プログラム」に基づき進められている。

炉型は120万kW級のロシア型PWRであるAES−2006シリーズで、1号機は2008年7月に、後続の2号機でも09年7月に最初のコンクリート打設を実施。両機の総工費は1300億ルーブルとなる計算である。


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