米国でエンジ・センターが完成 三菱重工

三菱重工業の米国現地法人の三菱ニュークリア・エナジー・システムズ(MNES)社は22日、ノースカロライナ州シャーロット近郊で建設中だったエンジニアリング・センターが完成したと発表した。米国向けAPWRや同国内の既存原発の取替え用大型機器および関連エンジニアリングと保守点検サービスの供給で米国市場での事業拡大を目的とするもの。MNESは昨年5月、同センターの建設に約400万ドルを投入する計画を発表していた。

MNESではエンジニアリング機能のほかに、プロジェクト管理や品質保証、マーケティングおよびその他の経営機能をバージニア州アーリントンの本拠地から同センターに移転。今後は同センターを拠点とし、米国でこれから展開される新設計画に対し主要な支援を提供するとしている。

産業界および地元の有力者らを招いた開所レセプションでMNESの山内澄社長は、「新たなオフィスが完成したことで、MENSは地元シャーロットや南北2つのカロライナ州で高まりつつある原子力産業プレゼンスに参加していくことになる」と強調。地元自治体と事業コミュニティらの協力に謝意を表明した。

第3世代プラスで170万kW級の出力を持つUS−APWRは、すでにルミナント社のコマンチェピーク3、4号機およびドミニオン社のノースアナ3号機建設計画で採用が決定している。


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