電事連、高速炉推進原子力委 メーカーからも聴取

原子力委員会は14日、核燃料サイクル政策の選択肢について、電気事業連合会と三菱重工業から意見を聴取した。

高杉政博・電気事業連合会高速増殖炉委員会委員長(関西電力原子燃料サイクル室長 ) は、FBR開発を進めるべきとの考えを示し、その理由として、1)エネルギー資源の少ない日本にとって今後とも原子力は必要である2)世界のエネルギー競争が激化し、アジアでの需要が高まる中、ウランの価格上昇や調達難が予想され、原発比率が下がったとしてもエネルギーセキュリティ上重要となる3)サイクル路線が国のエネルギー基幹政策として、立地地域との協力のもと長期的視点に立って一貫して進められてきたものである――ことを挙げた。

遠山眞・三菱重工業原子力事業本部原子力技術部長も、1)資源の乏しい国として国産の安定的なエネルギーを得るためウランを有効活用すべき2)実験炉などから得た知識を確実に次世代の実証炉へとつなげるためにも安全強化策を加えた上でFBRサイクル実用化研究開発(FaCT)を進めるべき3)人材育成、技術蓄積の面からも現行の再処理路線を進めるべき――とした。


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