無人航空機モニタリングで協力 JAEA・JAXA

日本原子力研究開発機構(JAEA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、6月から2015年3月にかけて、小型無人航空機を利用した放射線モニタリングシステムについて共同研究をする。

JAXAが開発する放射線モニタリングに適した小型無人航空機技術と、JAEAが持つ無人ヘリコプター用の検出器やモニタリングシステムを改良した技術を組み合わせることで、福島第一原子力発電所周辺等の放射性物質の汚染状況をより適確に把握することをめざす。

主な研究項目として、放射性モニタリング用小型無人航空機システム、無人航空機用放射線検出器、線量測定リアルタイム・モニタ機能、観測飛行能力向上技術及び無人航空機システムの信頼性向上などの研究、小型無人航空機を用いた放射線モニタリング運用方法の構築――などを挙げている。

従来の自律飛行型無人ヘリコプターを用いた航空モニタリングは、操縦者が遠隔コントロールするために目視範囲内での飛行が条件となり地表からの距離が比較的近い位置での飛行となるため、山林の奥まった場所や山林火災等の人が近づくことのできない条件下では利用が難しいという問題があった。


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